メッセージ

ワンツー牧場のオーナー・渡邊学よりメッセージ

みなさんにとって大切なものは何ですか?

忙しい日々を送られている方は「時間」でしょうか。
不況の真っ只中なので「お金」という方もいらっしゃるでしょう。
素直な気持ちで「恋人」なんていえる方はステキだと思います。

私は子どもの頃に一番大切にしていたのは「自分自身」でした。それは「大切」というよりも、自分を見ることで精一杯だったのだと思います。それが成長するにしたがって、友達が大切になり、恋人が大切になり、家族が大切になっていきました。それはいろいろなことを経験して学んで、自分以外のことに目を向ける余裕ができたからだと思います。

元々牧場・酪農という仕事は、私の実家が営んでいたものでした。私が家業の酪農を継ごうと思ったのも、そんな気持ちの延長線上にあります。上京してサラリーマンとして不動産の仕事に明け暮れ、ある程度、時間やお金に余裕が持てて、ふと自分を省みたとき、何より自分を育んでくれた故郷の存在を大切に思ったのです。

過疎化が進み、所得の高い・低いで幸せの指標を決めてしまうような時代だからこそ、自分をおおらかに育ててくれたこの環境を、悪ガキだった自分を見守ってくれた地域の人たちの優しい心を、未来永劫残していかなければならないと強く思ったのです。

もちろん、私一人の力ではできることではありません。気持ちだけでなく、ある程度はビジネスとして成立させなければなりません。まだ経営に乗り出したばかりで、今想い描いているプランをどこまで現実化していけるかわかりませんが、私がこれまでの人生で学んだことをフルに活用して、新しい農業の形、地域活性の形を提案していければと思います。

P.S
場所や業種は違っても、同じような志(こころざし)で頑張っている方が各地域でたくさんいらっしゃると思います。ITが発達した現在、首都圏からではなく地方から日本を元気にしていける可能性が一昔前より高くなりました。それでも要は「マンパワー」です。地域に根ざしている人たちの力です。何か新しいことが始まるとき、身近であることのほうがより真剣になれます。各地方で起こった、新しく小さくも希望に満ちた流れが、いつの日か合流し、一体となって、日本を元気に躍動させる源になることを信じて、お互い邁進していきましょう。

ワンツー牧場の園長・スティーヴ エトウよりメッセージ

皆様こんにちは♪
私はですね、スティーヴ エトウと申しまして、日本の音楽ファンの中でも特にコアな皆様にはそれなりに知られた、それなりに立派な打楽器奏者なのでございます。芸歴もそれなりに十分長くなって参りましたし、メジャーなアーティストの皆様の御仕事にも多数参加させていただいておりますので、もしかしたらどなたかのコンサートにて「ん!? 観たような気がする……」という方もいらっしゃるかもしれませぬ。

そんな私がなぜまた牧場の園長などを名乗るようになったのか。
故郷つながりか?→違います。米国生まれだし。
副業か?→違います。限りなくボランティアです(笑)。
牛好きなのか?→ちょっとそうかも。

オーナーである渡邊夫妻とは元々お友達だったのですが、お二人の結婚式のプロデュースを私が引き受けさせていただいたあたりから御縁はさらに深く絡まって参りましてね。その頃、御主人の学さんは某有名不動産会社の売上日本一営業マン。もうバリバリですよ。こんなバリバリなサラリーマンってほんとにいるんだ……漫画だけじゃないんだ、って思っていましたもん。音楽でしか稼いだことのない私にとってはまったく別世界の人。そんな彼がある日突然(ではないだろうけど)サラリーマンとしてのすべての栄光をあっさりと(でもないだろうけど)かなぐり捨てて、実家の牧場を継ぐと。

正直、何考えとるの?と思った私。ちょうど乳製品や食肉問題で凹みきっていた北海道。そこへわざわざ乗り込むの? 乳絞れるの? 牛語話せるの? しかも億単位の金かけて牛舎新築すると……? 確かに御実家の牛舎は趣あるけど、ありすぎて21世紀は乗り切れない感じはしましたが、あえてそこまで!?

もちろん彼は酪農の素人ではないし、さらに東京という酷な街で叩かれきっての日本一。そんなヒトが、ただ釧路への郷愁だけではやらんだろう。何かしらの目論みがあるのだろうと思っていたのですが……やはりそうだった。町興しですと。

こんな話をきっかけに私の頭の中にはプロジェクトXのテーマが流れ始めてしまい……すでに一人で盛り上がっておりました(笑)。披露宴の演出をさせていただいたくらいですから、私の決意は固まってしまったわけです。

牧場祭もやりましょう。アーティスト呼びましょう。あれしましょう。これしましょう。……もちろん我がプロフィールにあるような超メジャーな皆様をお呼びすることは困難ですし、そもそも個人の牧場でやるこっちゃない。WESSさんに頼んでください。でも他にもまだまだ面白い人はいっぱいいますから、園長のできる限りの面白イベントを立ち上げていきますから、ぜひぜひ遊びにきてくださいね♪

1958年、筝曲家の衛藤公雄の次男としてロサンゼルスで生まれる。弟は和太鼓奏者のレナード衛藤。1964年来日? 80年代よりバンド活動を始め、爆風銃(バップガン)、PINK、PUGSなどのバンドで活躍。 PUGSはU.S.デビューを果たし、全米ツアーやカレッジ・チャートへのチャートインも。

プロとしては小泉今日子のデビューツアーから始まって、藤井尚之、COMPLEX、吉川晃司、三波春夫、三上博史、藤井フミヤ、及川光博、渡辺美里、大黒摩季、堂本剛、布袋寅泰などさまざまなアーティストをサポート。20年近く活動するデミセミクエーバーやデッチ上げバンドの二枚舌を継続させつつ、自作自演の映像を背負ってのソロ・ライヴも活発。2009年2月22日には、2,000平米という広大な空間を持つ「横浜大さん橋ホール」にて完全ソロ・パフォーマンス「横浜ヒトリエンナーレ」を開催した。

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